どう転んでも痛いなら、好きに転ばせて欲しい。
手を引かれて、導かれて、巻き込まれるように転ぶと人のせいにしたくなるのよ。
もしかしたら足を擦り剥かずにすむかもしれないけど、
それでも危ない思いをしたことを人のせいにしたくなるのよ。
1人で歩いていて転んだら、恥ずかしくて痛くて、なんか笑っちゃったり、転んだくせに「すいません」とか言ったりして、あとでこっそり痛さで涙が出たとしても、自分で立ち上がるしかない。
どうせ転ぶことが前提の人生なんだし、どう転ぶも自由。
1人で失敗してから、何もかも始まった。
不安がないわけではないけれど、
飛び込んだ先の世界を諦めなくてよかった。
そこは、思っているより何倍も自由で、何事にも手触りがあるよ。
きっと、誰かのせいにしているときには感じられない物事の手触りで、ヒリヒリする。
足りなかったのはこれだ、と思う。
外から見たら私は以前と変わらないかもしれない。
確かにやっていることは、昔から変わらない。
でも、手触りが全然違う。
勇気をもって諦めなくてよかった、と心から思う。
あのまま人のせいにして生きていらたと思うと、ぞっとする。
きっと大丈夫だから、これからも好きなだけ好きなように転んだらいいよ、私。